FXと外貨預金の違いとは、どのような点にあるのでしょうか?
FX(外国為替証拠金取引)と外貨預金を比較すると、以下のような違いがあります。
●取引時間
FXは24時間対応しているのにもかかわらず、外貨預金の場合は午前10時に仲値が決定して以降、銀行が営業している間しか取引ができません。
夜間に外国でニュースが出た場合、FXでは直ちに対応できますが、外貨預金の場合は、翌朝の10時まで取引を待つ必要があります。
●手数料
FXと外貨預金の違いで最も大きなものは、手数料だといえます。
外貨預金では、円から外貨に交換するとき(TTSという仲値+X円)・外貨から円に交換するとき(TTBという仲値−X円)は、上下に何円分の手数料が必要となります。
一方、FXでは売り値と買い値の差額はあるもの、手数料は10銭程度で済みます。
●取引資金額
外貨預金は手元にあるお金の中でのみ、外貨を購入することができますが、FXは証拠金を預入することにより、手元資金の10倍以上の金額で取引することが可能です。
少ない資金でも大きく取引できるのが、FXの最大の特徴といえます。
●リスク面
FXは証拠金取引、外貨預金は預金です。
外貨預金の場合は為替レートの変動により、元本が減ってしまうというリスクがあります。
FXの場合は、資金の何倍もの金額で取引することによりレバレッジを効かし、多くの利益を得ることもできますが、逆に証拠金不足によって資金のほぼ全額を失うという可能性があります。
●金利
外貨預金の場合、現時点で日本よりも外国の方が金利が高いため、利子という定期収入を得ることができます。
一方FXの場合は、円と外貨との金利の差であるスワップ収入を毎日もらうことができます。
以上のように、FXと外貨預金の違いはさまざまですが、それぞれの特徴を理解し、自分はどのように投資するべきか、を選択することが大切です。
