FXは、為替変動によって利益を得ることの他に、スワップ金利という特徴があります。
スワップ金利とは、別名スワップポイントとも言いますが、高金利通貨を購入・低金利通貨を売却すれば金利差分を受け取ることができ、逆に、高金利通貨を売却・低金利通貨を購入すれば金利差分を支払うという仕組みです。
高金利通貨を運用する目的は、スワップ金利収入を得ることにあります。
スワップ収入を得るため、高金利通貨を長期間運用する取引が活発化しています。
ゼロ金利政策によって低金利通貨としての認識が高い日本円を売却し、金利が5%程度以上あるニュージーランドドル・オーストラリアドル・イギリスポンドなどの高金利通貨を購入するのです。
しかし、高金利通貨を運用する上で注意点もあります。
●為替レートの変動
高金利通貨を長期間運用する場合は、その間の為替変動に注意する必要があります。
高金利通貨は出来高の少ない通貨が多いため、為替レートの値動きが激しくなりやすいという特徴があります。
為替変動の幅が大きくなると、スワップで得た収入よりも損失が大きくなることもあります。
●金利の変動
購入していた高金利通貨の金利が引き下げられたり、売却していた低金利通貨の金利が引き上げられた場合、スワップ収入が変化します。
もしも、高金利通貨と低金利通貨の金利が逆転してしまった場合、スワップを支払う側になってしまうこともあります。
長期的に高金利通貨を運用する場合は、ぞれぞれの金利をきちんと把握しておくことが大切です。
●過熱感の程度
高金利通貨は取引高が多くない通貨であるため、すでに割高になっている可能性があります。
また高金利政策をとっている国は、インフレになりやすく経済が不安定になりがちです。
そうすると為替レートにも影響が現れ、「売られやすくなる」ということを認識しておかなければなりません。
