外国為替市場と株式市場には、どのような関係があるのでしょうか?
株式市場が「好景気」と「不景気」の場合で見ていきましょう。
●株式市場の株価が上昇傾向にある(好景気)場合
株式市場が上昇傾向にあると、その国の企業の業績が良く、産業が発展していると判断されます。
すると外国からも、その国で利益を得ようという目的で、投資資金が投入されます。
その時、その国の通貨に交換する必要があるため、外国為替市場では通貨が上昇する傾向にあります。
●株式始業の株価が下落傾向にある(不景気)場合
株式市場が下落傾向にあると、企業の利益率が悪く、その国の経済動向が不安定であると判断されます。
すると、その国から資金を引き揚げ、利益を得やすい他の国に投資資金を乗り換える動きが出てきます。
したがって、外国為替市場では通貨が売られ、安くなってしまうことになります。
外国為替市場と株式市場の関係としては上記のパターンが一般的ですが、近年、日本では違ったパターンが現れました。
現在の日本では、円安=株高という傾向があります。
円安=株高の原因としては、次のようなものが挙げられます。
●日本は輸出大国であるため
日本には海外輸出によって利益を得る企業が多いため、円安を理由に海外で製品が売れ、企業にとって収益が増加することになります。
円安の方が企業業績が良くなるため、株価が上昇することになります。
●日本が超低金利国であるため
日本の長期間に及ぶゼロ金利政策を利用し、投資家は日本円を売却することにより、金利差分の収入を得ることができます。
投資家は円売り・外貨買いにより、金利差を利用して収益を得るという取引を行っているため、円が安くなる傾向にあります。
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