経済指標とは、経済活動を数値化したもので、項目としては「物価・金利・景気・貿易など」があります。
数値化することによって、過去と現在の経済状況を比較することができます。
経済指標の数値には多少の誤差もありますが、公的機関によって調査・発表されているため、信憑性が高いものであるといえます。
外国為替市場に影響を与える主な経済指標の種類は、以下の通りです。
【アメリカ】
●雇用統計
毎月第一金曜日に前月の雇用統計の発表されます。
失業率よりも非農業部門雇用者数(NFP)に注目しましょう。
非農業部門雇用者数が減ると景気減退と判断され、ドル安になる傾向があります。
●国内総生産(GDP)
1月・4月・7月・10月に前四半期の数値が発表されます。
●貿易収支
財政収支と経常収支(貿易収支)に注目します。
経常収支に含まれている貿易収支の数値が悪いと、貿易赤字が増加したと判断され、ドルが売られることがあります。
●対米証券投資
アメリカに対して外国からの投資状況を示す指標で、貿易収支の赤字分と相殺されているかどうかを見ます。
赤字分を相殺できていない場合は、ドル売りになることがあります。
●生産者物価指数(PPI)
●消費者物価指数(CPI)
●消費者信頼感指数
●ミシガン大学消費者信頼感指数
上記の指標で、消費者・生産者の動向を予測します。
●ISM製造業景気指数
●鉱工業生産
上記の指標で、製造業の現状を把握します。
【ヨーロッパ】
●IFO景況感指数(ドイツ)
ユーロはドイツ経済指標の動向に反応することが多いため、ドイツの指標に注目します。
●ZEW景況感指数(ドイツ)
IFO景況感指数の1週間前に発表される指標で、この数値も注目されます。
【日本】
●日銀短観
四半期に1度、民間企業1万社にヒアリングし、その結果が公表されています。
●機械受注
設備投資の先行指標として注目されます。
●製造業の業況判断DI
この指標のピークとボトムは、景気の山・谷と一致するといわれています。
●鉱工業生産
鉱業・製造業の稼働状況を表しています。
経済指標によって、各国の経済状況および今後の成長性や将来性を予測し、FX取引の売買判断に役立てていくことができます。
