経済指標が発表されることにより、為替レートが素早く反応し、外国為替市場が大きく変動することは日常茶飯事です。
これらは投資家たちが、発表された経済指標を分析し、今後の為替レートを予想し、行動を起こした結果といえます。
経済指標と為替レートの関係について、経済指標の何が為替レートに影響を及ぼしているのかを、以下に考察していきたいと思います。
●金利
金利とは、お金を貸した場合に元本以外に利息として受け取る割合のことであり、逆に、お金を借りた場合に元本以外に利息として支払う割合のことです。
FX取引において金利は一般的に政策金利を指しており、日本では「無担保コールレート」、アメリカでは「FF金利」を意味します。
金利が上昇すると銀行で預金した場合の受け取り利息が増加し、預金をする投資家が増えます。
外国人投資家も同様に、金利の高い国の通貨を購入し、預金をすることによって利息を得ることができます。
したがって、金利の高い国の通貨は買われる傾向にあり、為替レートも高くなるという訳です。
金利が下落すると受け取り利息が減少し、外国人投資家にとっても、その国の通貨を保有している理由がなくなります。
外国人投資家は金利が安くなった国の通貨を売却し、より金利の高い国の通貨を購入するという行動に移行します
よって、金利の低い国の通貨は売られ、通貨安となります。
各国の金利の動向にはトレンドがあります。
過去から現在までの金利の動きを分析し、この先の金利動向を予測してみましょう。
「経済指標と為替レートの関係とは その2 につづく」
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