経済指標の内容が外国為替市場に影響を与え、為替レートが大きく変動することがあります。
経済指標と為替レートの関係について、経済指標のどのような要因が、為替レートに影響を及ぼしているのかを、次に考察することにします。
●景気
景気とは、国の経済状況を指しています。
景気が良いということは、ビジネス・設備投資などの経済活動が活発化しているということで、その国の通貨が多く利用されていることになります。
外国人投資家も同様に、その国でビジネスをすることにより利益を得ることを期待し、通貨を購入する動きがあらわれます。
したがって、景気の良い国の通貨は買われる傾向にあり、通貨高になることが多いのです。
景気の良し悪しを判断する方法として、「GDP」があります。
GDPとは国内総生産のことで、その国の経済活動で生み出された生産物やサービスを金額で表した合計のことです。
GDPの過去からの推移を分析することにより、その国の景気が良くなっているかどうかを判断することができます。
GDPは3ヶ月(四半期)ごとの数値が反映されますが、2ヶ月遅れで発表されるため、情報が遅いという短所もあります。
GDPの他に景気を判断する指標として「景況感調査」があります。
景況感調査とは、企業の経営者や購買担当者に対して、現在の景気に対する質問をするアンケートのことです。
景況感調査により、GDPよりもタイムリーな景気動向を把握することができます。
主な国の景況感調査は、以下の通りです。
●アメリカ
ISM製造業景気指数
●日本
日銀短観
●ドイツ
Ifo景気指数
●イギリス
CIPS製造業指数
「経済指標と為替レートの関係とは その3 につづく」
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