経済指標の結果が外国為替市場に影響を及ぼし、為替レートの値動きが激しくなることがあります。
経済指標の内容によって、投資家たちが自らの判断を変更し、ポジションを調整する傾向があるためです。
経済指標と為替レートにはどのような関係があるのでしょうか?
経済指標が為替レートに影響を及ぼす原因を、以下に考察していきます。
●物価
物価とは、物・サービスの平均的な価格を指します。
ある国の物価が上昇した場合、同じ商品であるなら外国で購入し、そのまま自国へ持ち帰った方が得になることがあります。
外国で商品を購入する場合、自国の通貨を売り、外国の通貨を購入することになります。
また、物価が上昇すると外国人投資家は、その国の経済状態が悪化すると予測します。
したがって、投資家たちは物価高の国の通貨を売る傾向にあり、為替レートが安くなるのです。
物価の動向を判断する方法として「消費者物価指数(CPI)」と「生産者物価指数(PPI)」があります。
消費者物価指数とは、消費者が購入する各種の商品やサービスの平均的な価格の変動を測定したもので、ある一定の水準と比較した指数で表わされています。
消費者物価指数が増加していると、物価が上昇していることになります。
また、生産者物価指数とは、生産者が商品やサービスを生産し、出荷する段階での価格水準を指します。
生産者物価指数の増加も、物価高を意味します。
ちなみに、日本では生産者物価指数ではなく、企業間での商品取引価格を指数化した「企業物価指数」が利用されています。
「経済指標と為替レートの関係とは その4 につづく」
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